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Toshi

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FTG Climbing

- 登る門には福来る -
November 26

水上たわら引き競争

11月23日、福島県の塙町で毎年 産業祭が開かれる。
それは小さな町の大きなイベントだ。
小学校の校庭に特産物、おでん、そば、団子などの屋台がところ狭しと並ぶ。
温泉の出張足湯サービスまである。
メインは久慈川の 「水上たわら引き競争」だ。
この日は水温5℃だった。
大勢の観客が、川風に凍えながら応援する。
寒ければ寒いほど盛り上がる競争だが、後日、選手はことごとく風邪で寝込むという。
 
翌日、いわきの「青葉の岩場」はとても空いていた。
雨の予報だったからだろう。
紅葉は盛りを過ぎていたが、赤と黄色の絨毯で登山道は輝いていた。
October 31

カリムノス再訪 ギリシャ・クライミング ツアー

今年の夏は慣れない畑仕事で疲れてしまい、とてもクライミングどころではなく、ぎりぎりまで このツアーを実現できるかどうか難しかった。
あんなに元気だった母が父の一周忌の2週間後に急に病気で亡くなり、実家の百姓を引き継いだ私たちは毎週末、横浜から通うことになったのだ。

暑い夏の草むしりは大変で、体も壊れたけれど、丹精込めて作った私たちの野菜は、どの野菜よりもおいしい。
帰国したら、里芋やサツマイモの収穫だ。
出発前に、お墓参りをした。

10月2日、羽田発20時45分の便で関空へ飛ぶ。
エミレーツと日航のシェア便は、成田空港まで行く手間が省けて楽だが、飛行時間が14時間でトランジットに6時間もかかる長旅だ。

3日、アテネ着 14:00、さらにAegean Airlineに乗り継いでコス島に着いたのが17:15、マスティハリの港までタクシーを走らせ、高速艇でカリムノス島に渡り、ポティアの港でタクシーを拾って、めざすマスーリに着いたのが19:00、明るいうちに到着した。
昨年はアテネからカリムノス島へ直接 飛行機で来たが、この直行便は数が少ないので欠航になったら大変で、くわえて風が強いと引き返すので、あてにならない。
 
今回は便数の多いコス島に飛び、船でカリムノス島に渡るという安全パイを選んだが、大正解だったようだ。
しかもめざすエーゲ海の島は、殺風景な飛行場よりも美しい港町へ船で入るほうが味わいがある。
 
ピザ屋の向いの海に面したスタジオは、こぎれいで部屋もバルコニーも広く、景色を遮るものがなかった。
ひと部屋35ユーロのところを30ユーロに勉強してもらったので早々に決めたが、町には20ユーロから17ユーロのスタジオもある。
ただし部屋は狭く、景色もイマイチで、掃除等のサービスも悪くなる。

10月はクライマーが多くなるので、ウォークインでスタジオを探すのは難しいかもしれない。
不便だが、マスーリから離れた所にもスタジオがあるが、バイクが借りられたら問題ないかもしれない。
でも、レンタルバイクにも数に限りがあることを考慮しなければならない。
 
細長い町の真ん中にあるスブラキスーパーマーケットは改造して、名前も変わっていた。
スブラキショップは2階にあったが、この時期店はクローズで、楽しみにしていたギロが食べられないのが残念だった。
それでもスーパーの主のアドニスは元気で、私たちのことを覚えていてくれて、嬉しかった。
 
10月4日、夕方、高台にある教会で、何組かの結婚式があった。ウェディングドレスの花嫁が長い階段を登っていくのが見えた。
ギリシャ正教の黒い衣裳のシスターと地味な服を着た人々に、神聖な雰囲気を感じたが、しばらくして、突然の爆発音!

花火にしては音が近すぎるし、こんなところでテロはないだろう。
30秒から1分間隔で、10数発の轟音だ。

アドニスに聞いたら、ダイナマイトだという。
祝砲の代わりにダイナマイトだなんて!
 
レストランに入ってからも、忘れた頃に、また破裂音。
近くの席の赤ちゃんがびっくりして泣きだし、しばらく泣きやまなかった。

あの厳かな結婚式とのギャップがすごい。
1週間後に見た結婚式では、町の中をクラクションを鳴らして車を暴走させていたから、ダイナマイトが使えるのは裕福なほうかもしれない。
 
 
5日、10:00頃、いきなり暗雲が立ち込め、突然のスコール。風も強い。
Afternoonにいた私たちは、すぐさまGrand Grottaに逃げ込んだが、ずぶ濡れになってしまった。

しかし、2時間後には嘘のように晴れわたり、クライミングが再開できた。
その日以降、連日お天気にめぐまれた。
 
 
マスーリは本当に静かな町だ。
レスト日に、わざわざギロを食べにポティアへ出かけたが、その小さな港町でさえ、人と車が多くて疲れる。
 
朝起きて、目の前のテレンドス島を眺めて、バルコニーで朝食をとって、歩いてクライミングエリアに行き、夕方になると部屋に戻ってビールを飲んで夕陽を楽しみ、暗くなったらレストランに出かけ、9時頃には就寝…
食べて寝て、毎日がクライミングの単純な生活だが、そんな繰り返しの生活を誰が退屈だと言うだろう。
 
クライミングもそうだが、何事もほどほどが良い。
それが人生半ばを過ぎた私たちの哲学だ。

しかし、百姓仕事でまったく登っていなかった割には、調子は悪くなかたと思う。
7a+までパーフェクトだったし、7bのオンサイトも1本成功した。

ただ、リーチ足らずで登れない6b+が1本あったが、こだわる必要は全くない。
実動9日のクライミングで、アップを含めて70本以上登った。
 
カリムノス島はクライマーに安らぎと楽しみを与えてくれるところだ。
眼下に広がる穏やかなエーゲ海は、いつでも青く輝いている。

ワインは安いし、ビールも安い。
お料理も、まあまあイケてる。

山羊のチーズは、昨年は全然だめだったけれど、今年は美味しいと感じたのはどうしてだろう。
さんざん沖縄で山羊料理に慣らされたからだろうか?
だが相変わらず、ギリシャのコーヒーは飲めたものではない。
 
岩場で顔なじみになった外国人(我々も外国人だが)とも友達になれた。
スコミッシュから来たカナダ人ご夫婦と、シアトルからきた中国人の女の子とは、とくに仲良しになり、来年の夏スコミッシュで登る約束をして、盛り上がった。

I need to study English more !
しかし英語もクライミングと一緒で、マスターするのがだんだん難しくなってきているのだが…
 
 
レスト日に作ったカレーはとても美味しかったし、ご飯も上手に焚けた。
来年は高野豆腐、シイタケで、煮物を作ってもいいかもしれない、などと話した。
 
 
14日、最後のクライミングの日、昨夜見た夢を主人に話した。

Grande BrottaのPriapos7c 登攀距離35メートルを登っている夢を見たと…
グランドグロッタは西に面しているので、午後から日が当たる。

太陽が傾いて気温が下がった16時過ぎ、夢にまで見たルートなんだから登ってみろと主人が云った。
暗くなるから、1回だけのチャンス

長大なオーバーハングなのでロワーダウンでのクイックドローの回収は、フォローするしかない。
見上げても終了点のチェーンは全然見えない。

ダメもとでクイックドロー23本下げてトライした。
カバの連続と3-D Climbingで、長いだけで大した核心はないかも知れないと思ったが、半分も行かないところで、やはり核心部はあったのだ。

ボルトが緩んでいてハンガーが回った。
やっとの思いでロープをクリップして、テンションと叫んだ。

見上げると、2本連続してボルトのハンガーが飛んでいる。
さらにその上のボルトには、敗退用のマイロンが掛っている。

いろいろ考えたが、私は行く!と自分に言い聞かせて、核心部を抜けてもまだ見えない終了点を目指した。
オーバーハングを超え、垂直になったところにチェーンがあった。

 “You got it !”の文字と、ニコちゃんマークの落書きもあった。
その後、主人がクイックドロー回収の重労働で、大奮闘したのは言うまでもないが、これで今年のカリムノスクライミングツアーは終わった。
March 13

レッドロックス クライミングレポート

目的のレッドロックスは、「今年は寒くて登れない」 と聞いていましたが、運よく私たちは好天に恵まれ、楽しく登ることができました。
 
寒波のせいでしょうか、クライマーはとても少なく、ルートはどこも貸し切り状態でした。
 
さて、サンディエゴで14日の夜に窓ふきのスピード競争( IWCA・国際窓ふき協会?主催))があるというので、3月12日、札幌から細川クンがラスベガス入りしました。
 
細川クンは日本のカッパキ王なのです。一昨年の名古屋大会(GCA主催の窓ふきスピード競争)で優勝し、一躍有名?になりました。
 
夜、いっしょにご飯を食べ、壮行会を行いましたが、その甲斐あってか、なななんと 9連覇を狙うフレンチマンを破って優勝!! おみごと
 
2位は東京の佐藤クン。日本人ワンツーフィニッシュのゲームでした。
 
今年の日本大会は、9月に札幌のモエレ沼公園で開催される予定です。
 
すっかり話が横道にそれてしまいましたが、私たちはその後 ユタ州にある国立公園 ザイオン までドライブしましたが、山は雪でクライミングはできませんでした。
 
そして旅の終わりに西海岸・サンタモニカを訪れ、海を見て、砂漠と荒野と砂の岩から解放されたのでした。
 
 
 
 
 
 
March 11

アメリカ合衆国 クライミングレポート

2月9日から17日まで、バーバラに誘われてアメリカに行ってきました。
 
本当はタイのプラナンに長期滞在したかったんですが、「タイはいつでも行けます。私はアメリカに行きたい!」というバーバラの強引な押しに負け、ちょっと行ってきました。
 
ロスからレンタカーで一路ラスベガスへ向け ドライブしたのですが、途中でパームスプリングスに泊まり、一日だけジョシュアツリーに行きました。
 
ジョシュアのとあるパーキングに車を止めて荷物を整理していたらフォードの新品のピックアップがやってきました。
 
ドアを開けて出てきたのは、なんとジェフ!
 
約1年ぶりの再会で、ぱっと場が盛り上がりました。
 
ジェフのおかげで、たった1日ながらジョシュアを楽しむことができました。
 
 
 
 
 
November 19

ギリシャ・カリムノス島クライミングツアー日記 KALYMNOS

10月29日(月)

今日はカリムノス最後のクライミングだ。 体中が疲労している感じ… ベッドから起きられない。
だがShinは元気で、前腕が張って夜中に目が覚めたが水を飲んで寝て、朝起きたら回復していたという。

U子さんたちは、今夜のさよならパーティーの買い出しに、クライミングを休んで、路線バスに乗ってポティアの町に買い物に行く。
その路線バスだが、行くときは定刻どおりに来たものの、帰りのバスが定刻より早く出発したので異変を感じ、乗客に時計を見せてもらったら、1時間早くなっていたという??
周囲の乗客がこぞって時計を示すので、サマータイムが終わっていたのに気がついたという。

この時期、注意しなければならないのは、国家記念日のお休みとサマータイムの終わりである。
疲労はあるが、頑張って下記のルートを登る。

ODYSSEY
① Eumeo  4b  15m
レイコさん、初めてマスターオンサイト。リードもマスターとなると勝手が違い、緊張した様子。智ちゃんもリード。

② Argo  4c  15m
レイコさん、マスターでオンサイト。智ちゃんも1撃 ♪

③ Penelope  6a  18m

④ Imia  6c  25m

⑤ Why Not  6b+  15m
レイコさん、智ちゃん、トップロープながらこのグレードで傾斜がきついとお手上げだが、なんとか登れて達成感を得たようす。

⑥ Fouska  7a  12m
ホールドはガバガバだが、遠い。傾斜もきつい。ジャミングができなかったら終了点にクリップできない(クイックドローすら掛けられない)。短いルートだが、とても疲れる。
私は会心のクライミングだったがジャミングできず、なんとか終了点に残置されたクイックドローにクリップしたものの、周囲のアメリカ人クライマーたちの評価は得られなかった。
Shinはちゃんとジャムを決めて完登し、拍手喝采をあびた。Good job!

⑦ Polifemo  7c  20m
このルートのラインが美しく、魅力的に映る。登りたいけれど上まで抜けられそうにないなぁと考えていると、アメリカ人のGuyが取り付き、上部で落ちてクイックドローが残置された。これ幸いと、許可を得てトライした。
しかし1手1手がとても遠く、たくさんあるポケットは使い物にならないものばかり。
しかも中間部ではやっと掴んだコルネが太くて手にあまり、身体は伸びきって身動きできず、足があがらない。ランナウトもしているし…ム…! 敗退
ランジしてもっと上のいいところを掴み、足を切って懸垂しないといけないのかなぁ…?
見ると触るとでは大違いだった。
 
⑧ Morfeas  6b  12m
レイコさん、智ちゃん、今回のツアーの最後のクライミングだ。
傾斜の強いルートで奮闘してもらう。2回のトライでやっと終了点へ ♪
⑨ Island in the sun  7a+  20m
西日の当たるエリアで、とても暑かったが、Shinはマスターでオンサイトを決める。
最終日の最終便で会心のクライミング ♪
だが君子危うきに近寄らず…である。 最後に怪我をしてはいけないので無理をせず、私はトップロープで登る。案の定コルネの突破口が怖くてテンションした。
以下はShinのメモなのでオンサイトしたい人は読まないように。
ブリッジでコルネは左回り、左足のニーバーを高く身体を水平に倒し、アンダーホールドを左手で保持、右手のピンチは大きくてスローパーでムーブを起こすのに度胸がいる。本当の核心はバルジ越え。コルネでクリップして戻って休憩、左側を登る。いったん左に出るが行き詰るので右側にイレギュラー、アンダーでスラブに出る。教科書どおりに対角の足を高めにあげて立ち上がるのだ。あせって手を出してはいけない!
 
カリムノス島は約1,000本のルートが揃った初級者から上級者まで楽しめる岩場である。
5c+~7b+の本数が充実しているので、とくに中級者向にはうれしい。

国内ではそれほど登っていなかった私たちだったが、カリムノス島に来て、グレードはともかく、たくさん登れて本当に楽しかった。(完登66本)
来年もまた来るね…♪ 夕陽に染まる岩肌に 心の中で挨拶した。

みんな元気に怪我もなくツアーは終わった。
出発前に今年他界した父の墓前に手を併せて頼んできたから、きっと守ってくれたのだと思う。ありがとう!